朝、暗いうちに目が覚める。割り当てられたのは夜行のいちばん端の車両で、そこからいくつもドアを開けて食堂車に向かう。寝台車の通路は一両交代に進行方向に対して逆になる。ドアを開けて突き当たり、折れ曲がっては通路に出て、またドアを開け突き当たる。ここは別のトレドなのかもしれないと思う。 早朝、パリ駅に着いたらAtauちゃんが迎えにきてくれていた。車で部屋まで移動。パリは昨年ボルドーに行く途中で30分ほど通り過ぎたことがあるだけ。ほぼ初めてといっていい。 何か有名な場所をいくつか過ぎるのだが、いま見るともったいないような気がして、気が落ち着かない。 まずは型通りルーブルですか。というわけで、フランドル派から始めて、ルネッサンス派、スペイン、ギリシャ宗教画、フォークの歴史、などなどを見る。 うーん、ルーブルでか過ぎ。絵に対する光の当て方にも不満多し。いいものを見たというより消耗したという感が強い。 大凱旋門に上る。ああ、ほんとに建物がケーキみたいだ。雲が西から街に影を落として、街の明るい部分と暗い部分が隔てている。満足。 移動遊園地の観覧車に乗る。大満足。 Beatriceの作った夕餉は鴨の肉。チーズ。 |