Texture Time: 12 December 1997
南彦根 -> 京都
ひさしぶりに打つテクストは悪い夢の跡のまた夢のようで
97.12.12 5:48 PM
ひさしぶり使うソフトにもおなじことがいえる
97.12.12 5:48 PM
このモニターとむかいあっていたという記憶を通じて
97.12.12 5:48 PM
この窓とむかいあっていたという記憶を通じて
97.12.12 5:49 PM
テキストの記憶が立ちあがる
97.12.12 5:49 PM
テキストの内容は忘れた
97.12.12 5:49 PM
ただ誰か他人の夢をひきつぐように
97.12.12 5:50 PM
このテキストはなにかの続きとして書かれる
97.12.12 5:50 PM
誰かの黒いコートのフェルトの生地がことばをどこかへつれていく
97.12.12 5:51 PM
あるいは比叡山団地の夕暮れのあかりがどこかへつれていく
97.12.12 5:51 PM
どこか、ととりあえず書いておく
97.12.12 5:51 PM
とりあえずの場所
97.12.12 5:51 PM
瀬田
97.12.12 5:52 PM
それはたとえばいきなり文庫本の後編を読む自分に気づいてはじめて
97.12.12 5:52 PM
前編を読んだ記憶を思い出すようなもの
97.12.12 5:52 PM
ついてる女の運命が知りたい。とan・an
97.12.12 5:53 PM
たとえば江角マキコのようにまだ30の人の「運命」が問題になる
97.12.12 5:54 PM
江角マキコはいままでうまくやってきた、
ということしかその運命は語っていないにも関わらず
97.12.12 5:54 PM
その「運命」は
97.12.12 5:55 PM
テキストをまとめようとする石をひきはがそうとする意思
97.12.12 5:56 PM
膳所=ぜぜ、という響きのように
97.12.12 5:56 PM
濁音に濁音をかさねるテキスト
97.12.12 5:56 PM
是非、というよりたやすくない是是
97.12.12 5:57 PM
ゴルフのうちっぱなし場の網から漏れる光は鈍く
97.12.12 5:57 PM
行き先を探しながら躊躇するテキスト
97.12.12 5:58 PM
大津か石山か
迷う膳所
97.12.12 5:59 PM
かかってくる電話によって救われるテクスト
97.12.12 5:59 PM
だれかから呼び掛けられることで思い出す機能
97.12.12 5:59 PM