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20010916


Paris -> London

 朝からプロポーザルの原稿書き。
 パサージュ・ブラディで飯。昼にどしゃ降りがあって、パサージュの入口に何人も雨宿りに入ってくる。二、三人はあきらめたようにパサージュの中へと歩き始める。向こうに抜けがてら、時間つぶしに何か買うか食べるかするのかもしれない。
 それからまたホテルの電源を借りて原稿書き。

 ユーロスターは、電気系統の故障とセキュリティの強化でひどく遅れる。隣り合わせたのは、ロンドン生まれの日本人青年。明日、ロンドンに着いて二十になるのだという。
 着いたのは夜中で、オックスフォード行きはあきらめ、急遽ショーン宅に電話して泊めてもらうことにする。

 ヴィクトリア駅近くでタクシーを待つがなかなかつかまらない。たまたまそばでやはりタクシーを待っていた男と立ち話になる。聞けば彼はパキスタン人で日本に来たこともあるという。来日のときの話をいくつか聞いたあと、「それにしても、いまパキスタンはとっても微妙な立場だよね」と水を向けると「そう、あれはひどい事件だ。でも、アメリカはいままで何をやってきた? ヒロシマ、ナガサキ、パレスチナ、カシミール。あれは、報いを受けてるんだと思うよ」

 タクシーでキングズクロスへ。1年ぶりだけど、そこからの道はおおよそ覚えていた。
 ショーンは飛行機機内用のニュースビデオの編集の仕事をしていて、ここのところニューヨークの事件のニュース映像はイヤというほど見ている。しかも、飛行機激突がらみの映像は当然カットなので、ニュースソースが少なくてここのところ仕事にならないらしい。ピーター・ブレクヴァドのコミックブックはかなりいい。ジミー・コリガンとは別の味わい。
 それからパサージュの話を少しして眠る。

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Beach diary