カメラ・オブスキュラ@スミス記念堂

スミス記念堂のカメラ・オブスキュラ (since 2008)

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カメラ・オブスキュラとは

カメラ・オブスキュラは、「暗い部屋」という意味。
部屋の壁のひとつに穴をうがち、そこからもれてくる光によって部屋全体に世界を映し出すというものです。古い蔵の中に、節穴から通ってくる光で外の景色が映し出されることがありますが、これも一種のカメラ・オブスキュラ現象です。

なぜ、ただの穴を開けただけで景色が映るのか?

obscura_ex.jpg わたしたちが眺めている景色の中にあるどのモノも、光をあちこちに反射させています。けれども、景色の手前に小さな穴を開けてやると、モノから反射してくる光の限られたものだけが穴を通過できます。穴を通過した光は、限られた角度の限られた場所に届きます。
たとえば、彦根城の屋根のある一点から来た光は、穴を通って、お堂の床のある一点に落ちます。いっぽう、お堀のある一点からやってきた光は、穴を通って、お堂の天井のある一点に到達します。こうして、外の景色のそれぞれの点からやってきた光は、小さな穴を通ると、それぞれ異なる点に到達します。 お堂の壁を白くしておけば、こうして届いた光を映し出し、外の景色をまるごとお堂の中で眺めることができる理屈になります。
 小さな穴を通って届いた光はとても弱いので、部屋をできるだけ暗くしておく必要があります。また、眺めるときは暗闇に目をならす必要があります。

毎回3回興行(午後1時-2時、午後2時15分-3時・午後3時15分-4時)

第八回(2009年10月18日)


ついに、彦根の人気者、ひこにゃんが登場してしまいます。白いモチ肌にさかさまの彦根城!

ひこにゃん登場時間:午後2時15分-45分

*ひこにゃんが登場する時間帯の見学は事前のお申し込みが必要です(抽選で定員25名)。
申し込み方法:住所・氏名・電話番号を明記のうえ、事務翌までハガキでお申し込み下さい(ハガキ1枚につき1名でのお申し込み・お一人様一枚限り)。〆切10月10日
申込先:〒522-0064 彦根市本町2-3-3
NPO法人スミス会議事務局「カメラ・オブスキュラ」係

第九回(2009年11月22日)

これまでの記録は・・・カメラ・オブスキュラ制作日記


スミス記念堂について


 1931年(昭和6年)、日本聖公会彦根聖愛教会の牧師で彦根高商の英語教師でもあったパーシー・アルメリン・スミス氏が両親を記念し、大工宮川庄助氏と協力して城町の堀端に建設した。外観は寺社建築を模しながら、梁や扉には葡萄や十字といったキリスト教の文様が刻まれた独特の和風教会堂として貴重である。

 1996年の道路拡幅工事で解体後、市民や滋賀大関係者たちでつくるスミス会議が建物を譲り受け、2007年3月25日に竣工式が行われた。



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