月別 | 見出し1999.1-6 |見出し1998.8-12




19990915
台風をついて神戸へ。モトコーを攻め、激安マッサージャー(もしくはバイブレーター)を二種入手。150円と180円。ステレオカードをウィンドウに飾っている店もあったが、値段が正しすぎてパス。
PMP。んー、んー、チコピドの不如意ショック。「ぼくがノイズを出す理由」とでもいうべき味。江碕氏のプギク。ビデオのボルコちゃん。

19990914
夜、京都へ。恵文社で淀川さんぽ、MindStorm本など。

メトロの外で休んでいると誰かの携帯の声。

「いま?メトロ。うん、クリスチャン・マークレーていうて。4台ターンテーブルがあってな。ジャズとか、シャンソンとか。あとノイズとか。うん。人いっぱいやし、来えへんでもええかも。」

そのクリスチャン・マークレー。意外に落ち着いた(しかし手際のいい)プレイ。音の選び方がクリスピー。手が主役じゃなくて針が主役なところがいい。ちゃんと、針とレコードがこすれる面が聞こえる。なぜかPhotoshopの減算処理のことを考えた。スツールの上にずっと立ってたのでしびれる。
ログズ・ギャラリー+久保田くんが来てた。ログズは車をうっぱらってレンタカーで来てるという。

19990913
お仕事。

19990912
関西TVで周防正行のインド映画紀行。珍しく放送事故があって、鳥の絵が出た。撮影現場にやたら人がいる。インド映画というと、撮影カメラの後ろに野次馬がびっしりいる写真が有名だけど(あれはタゴールだっけ)、いまでもそうなのかな。

見ているうちに久しぶりにIlaiyaraajaのCDを聞いたり昔のミュージックマガジン別冊「ノイズ」を引っぱり出したりする。今、1991年のノイズ「インド音楽−巨象を撫でまわす」を読むと、奇妙な感覚に襲われる。それは、湾岸戦争直後に出されたもので、そこにはあがた森魚の新ユニット「雷蔵」のレヴューがあり、口琴ジャーナル1号の紹介が載っている。この本をワールド・ミュージック・ブームというひとつの流行の産物に押し込めるのはたやすい。いつだって流行は複数の線の交差点に生まれる。線はそのあとも伸び続ける。そして気がついたら、誰もワールド・ミュージックなどと言わなくなった頃に「ムトゥ・踊るマハラジャ」がブレイクしたりしてるではないか。別に流行に交錯するあてはないけれど、先日の彦根では口琴が馬鹿売れした。そのとき来ていた等々力さんの話では、彼の喉歌ユニット「タルバガン」は、つい最近あがた森魚やムーン・ライダースと共演してしまったそうだ。

19990911
絵葉書をめぐってを新設。万の単位で集めるコレクターがぞろぞろいる絵葉書道からすれば、まだ百の単位しか集めていないぼくは絵葉書道の未受精卵に過ぎない。が、今書けることを書いておこう。



等々力政彦「シベリアをわたる風」(長征社)。等々力さんは喉歌の第一人者にしてトゥバをめぐる口琴・ホーメイコネクションのキーパーソン。昔話のようなデルス・ウザーラをめぐるエピソードの書かれ方にしびれる。日本語と異国のことばで昔語りを往復するうちに、等々力さんはきっと物語の力を体得してしまったのだ。

19990910
夜寒かったせいか風邪気味。絵葉書を見たり立体写真を見てだらだら過ごす。
以前入手していた浅草十二階の立体写真を、あらためてヴュワーで見直す。遊楽館の向こうに、わずかに霞んで見える十二階の遠さ。その遠さがもたらす大きさ。やっぱり十二階って、とてつもなく高かったんだ。

19990909
8月の日記をようやく最後までアップ。しかしわれながら長い。写真画像を効率よく整理する方法が必要。


19990908
ぼんやり。

19990907
夜中にビデオで「オースティン・パワーズ」(いまごろ)。モニタで見たせいか、なんかとんねるずの昔の番組を見てるみたいだった。おしゃれなきみもサイケなぼくもあるが、踊って下さいに欠ける感じ。BBCはいい曲だ。あ、マシュー・スウィートなのか。

19990906
教員的生活。Cartoon Music BBSでいれめさんにBig eyeのことを教わって、あちこち回る。ebayで、オランダで仕入れたものが適正価格だったかチェックしたり。

19990905
夏に使ったトランクを寝室に置いている。それを猫に占領されてしまった。布地張りで中身がスカスカなので、猫が乗るとちょうどいい具合にへこむ。

19990904
12:00にスタッフ集合、段取りを確認するうちにブリューヒン、巻上両氏到着。奥の間で食事をとっていただいてから、会場にご案内、二人を取り囲むように座布団と床几を置くことに決定。会場設営、音出し。やがてバスが到着し、続々と観客が集まる。結局、スタッフを除いて純正観客数152人。自治体主催でもなく、純然たるライブ形式で入場料を取って、愛知川にこの集客数。画期的と言っていいだろう。
 予想外の広さに、音出しの段階で「マイクなしだとちょっときついかも」という意見が両氏から出る。確かに客が大勢入ると音も吸うし、口琴のニュアンスを伝えるにはきついかも。が、あえて生音(しかない)。

 酒蔵案内の後、ライブ開始。車道の音を遮るために北側の窓を閉める。冷房はなし。団扇をあおぎながら、拡声機器なしの音に耳をすませていただく。最初はブリューヒン氏の口琴3つを使った演奏、続いて巻上さんの微妙な倍音構成の変化を聞かせる口琴演奏。
 確かにボリュームは小さいし、細かい響きの差を輪郭づけるにはマイクがあった方がいい。でも、マイクがないおかげで、音がどこに反響してどこから聞こえてくるかがよくわかる。建物の広さ、天井の高さを口琴で感じるには、このやり方はいい。もちろん、両氏の口琴のボリュームの幅に余裕があるからこそ成り立つことだ。
 母屋側の窓は開け放たれている。そこから、アブラゼミの持続音やカラスの鳴き声が聞こえる。ときには救急車の音も聞こえる。それに対比させるように、二人の即興で音像が変化していく。
 ライブは予定を越えて6時まで続き、休憩時間には口琴が大売れした。この日だけで、滋賀県の口琴人口は少なくとも倍になったはずだ。学生スタッフのみんなもぬかりなく仕事をしてくれた。大入りだったので、ご祝儀を渡す。

 打ち上げになって、ブリューヒン氏とコンビニへ。朝食にコーラを1リットル飲むという彼は、夕食にはビールを1リットル。そしてもちろん日本酒も。その後、彼は学生スタッフのタバコを使った宴会芸に興じていた。矢守くんは巻上さんにホーメイや口琴のノウハウを教わって、また技術がグレードアップした感じ。

 夜9時頃、藤居本家を辞す。うどんを食い、忘れ物を嘆き、一日の終わり。

19990903
9/4, アントン・ブリューヒン、巻上公一のデュオ、おかげさまで前売りはまもなく完売です(21時現在)。当日券も用意しておりますので、ふらっと行きたくなった方はどうぞ。利き酒と酒蔵案内は午後3時から、演奏は午後4時から、くわしくはこちらをどうぞ。

▼日高先生に明日のご案内がてら、オランダ出張の報告。おみやげは、デン・ハーグの妙な店でゲットした、冷戦期のソ連の教育用フィルム。日高さんは、かつてムツゴロウが「数十カ国語が話せる」と驚嘆した人で、ロシア語本の翻訳もある。さっそくタイトルの意味を教えていただく。「少年はいかにして映写機を手に入れたか?」だそうだ。

19990902
▼さらに8月の日記を追加。いまのところHTML化できてるのは8/20まで。あいかわらず長い。
▼amazon.comでM. Twainのtramp abroadを注文したらペンギンクラシックで$11。やっぱりスイスのあの切り売り19CHFはすげえ商売だ。
▼講義。卒論の相談などなど。学生と話してるうちにひとついい案を思いつく。

19990901
▼8/31に帰国しました。一ヶ月間の日記はこちら。いまのところHTML化できてるのは8/10まで。長いです。
▼9/4のブリューヒン+巻上ライブの最終準備のために藤居本家へ。なんと当日のために特別のお酒を仕込んでくれていた。口琴ラベル入り限定100本。会場でのみ販売です。

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